NGN+S(次世代ネットワーク+サービスカンファレンス)に参加してきました。
会場は東京駅のすぐ近く、サピアタワーの4F~6F。
■ カンファレンス
ネットワークを最大限に活用するSaaSビジネスの今後(ASPIC/日本オラクル/富士通)
パネラーはみなSaaS側の専門家であるためNGNのことについてはあまり関心がない様子。(NGNのくだりは取ってつけたような感があった)。
NGNの必要性については、SLAとセキュリティの観点で語られていたが、やはり具体的な所は見出せていないようだった。
NECのIPTVの取り組みと今後の展開
グローバルという言葉がキーワードとしてよく出ており、世界の動向についてきちんと押さえているようだ。海外からのRFxを取れているような話もあり、グローバル展開が進んでいると感じた。
しかしながら、製品のことになると突然話が縮小し、配信サーバとエンコーダのことしかでてこない。
夢はでかいが、"リアル" として何ができるのかさっぱりわからなかった。
後述の富士通と比較すると、まったくもって対照的である。
IPTVを支える技術と富士通の取り組み
実機デモでソニー製STBを使っていたように、以前からSONYと富士通の関係は深いようだ。
他の展示会において、PS3をSTBとして参考出展していたこともあった。デジタルテレビ情報化研究会側の情報を、SONYを通じて知っている可能性が高い。
富士通は、日本の規格については熟知しているようす。日本規格に沿って、小規模ながらも地に足の着いたビジネスをしているように感じられた。
■ 展示会
ALUの展示に興味があったので、話を聞いてみました。
これは、ALUのIMSアプリケーションサーバでどんな機能を実現できるかについて説明する展示です。Javaベースのプラットフォームの上位にSCEが存在し、その上位としてイネーブラ(プレゼンス、XDMS、認証、アクセス制御、課金 他)が存在しています。
私が気になったのは、Googleやflickrなどとすぐに連動できそうな記述があること。 既にサービス連携できているのか?と展示の説明員に質問してみたところ "サービスイメージ(つまりは何もできていない)"との回答でした。
ただ、GoogleとはAPIで繋がる/Google TalkとはXMPPゲートウェイを介して繋がる、というところはなんとなくイメージできるのですが、flickrがXDMSと接続できるのは意味不明でした。タグ情報などを格納するんでしょうか?でも、説明員とその裏にいた技術スペシャリストは「RESTなどを使ってflikcr APIを使う」といっていたので、ただのAPIなんじゃないか?サービスイメージとのことなので深く追求するのはやめておきます。
だけど、IMSアプリケーションサーバを介してGoogleやflickrと接続したところで、何かユーザにメリットがあるのでしょうか? 当然、帯域保証と認証を除いて・・・ですけど。
■ まとめ
一部の講演は立ち見がでるくらいの人気ぶりでしたが、元々そんなに大規模なイベントではないようです。「NGN」と名前がつくセミナーは参加者が激減するとか・・・言う話を聞きましたが、そこまで酷くはありません。技術的な新発見は見あたりませんでしたが、ITベンダー各社の戦略の違いを目の当たりにできたところは面白かったですね。