最近のテレビ事情 Part2 ワイアレス伝送の規格

ディスプレイ-チューナ間をワイアレスで伝送する規格には、下記の3つがあります。

その中でも特にWirelessHDとWHDIという2つの規格が有望視されているそうです。

仕様用途としての両者の規格差分は、各規格の利用帯域幅による特性と傾向が同じです。WirelessHDは部屋内(In-Room)でロスレス、WHDIは家中(Whole Home)で遅延があるとのこと。

ちなみにワイアレス伝送の規格としては下記の整理となっている様子。

規格     | 日本メーカー
WirelessHD  | Panasonic
WHDI    | SHARP
UWB    | 日立

WirelessHDの認知度はWiFiの半分くらいだそうで、WHDIやUWBと比較すると認知度は高いとのこと。

こうした規格争いは、最近ではBlu-ray vs HD-DVD、過去を振り返るとVHS vs Beta が代表的です。これらはネットワーク外部性の代表例ですが、今回はちょっと概念が異なります。けれど、対応する端末、つまりTVに繋がる端末で最たるものと言えばHDDレコーダーやセットトップボックスとなりますが、こうした端末の規格への対応状況によって、両規格の形勢が変わってくると思われます。

私見ですが、私はWirelessHDが有力なのではないかと思っています。WholeHome(家中)、つまり壁を越えてHD映像を飛ばす理由が見当たらないことがまず1点。それから、Whole Homeで映像を飛ばしたとしても、リモコンの赤外線が部屋を越えてチューナ部まで届かないからコンテンツの切り替え操作ができないですもん。操作だけDLNAでやるとかって話なら別ですがね。