概略
Anker社製 SoundCore Motion+を購入し、2週間ほど使ってみたレビューです。
セッティング/サウンド調整/ホワイトノイズ対策についても書いています。
過去、SoundCore2を使っていた経験もあるので、違いについても触れていきます。
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レビュー
2週間ほど使ってみました。
最初はうまく鳴らすための調整に時間がかかりましたが、調整できれば、そこそこの評価となるスピーカーです。
調整できなければ、単なる低音マシマシのスピーカーであり、価格に比べて評価は低いです。
数万円するヘッドホンやスピーカーと比較してはいけません。
あくまでも、お気楽に音を聞くためのスピーカーとしての購入をオススメします。
セールだったら7,000円台で購入できるので、お買い得と言えるでしょう。
SoundCore2との比較
SoundCore2との比較
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イコライザーに対応
10,000円近い定価であることから、素晴らしい音を期待する方もいるでしょうが・・・SoundCore2を少し良くした程度の音質です。
デフォルト設定では、低音をムダにブーストさせすぎ、籠もったような音質。
低音のブーストをオン/オフするボタンもありますが、オン/オフのどっちにしても、籠もった音質です。
ただし、この製品、Shure AONIC50と同様にスマホアプリから、イコライザーでの音質調整ができます!
調整することによって、自分の好みの音へある程度の調整ができること、これがSoundCore2にはなかったポイントです。
AUX経由で音の遅延がない
私が購入したSoundCore2では、AUX接続で音の遅延が発生していました。
遅延をなくしたいからこそ、BluetoothではなくてAUXで接続しているのに、これでは本末転倒。
この製品(Motion+)では、AUX接続で音声の遅延なく再生できるので、動画もゲームも遊べます。
いっぽうでBluetoothは "aptX" までしか対応しておらず、遅延の少ない "aptX LL" には未対応。
後継機種で、"aptX LL" に対応してくれたら、新しく買い直す価値ありだと感じます。
でかい/重い/清掃しづらい
500mlのペットボトルよりも大きいくらいのサイズ。
重さも1kgを超えてきます。
前面の網網な構造も清掃してキレイにするのが難しく、そもそも清掃しづらい。
これらのポイントはMotion+のほうが悪かったポイントになりますが、購入前から想定できる内容ですよね。
使いこなすためのポイント
- セッティング
- サウンド調整
- ホワイトノイズ対策
セッティング
もともと、スピーカーが15°傾いていて上方を向いているので、ニアフィールドリスニングで使いやすい。
私の場合は、もう少し角度をつけた上で、インシュレータで3点支持しています。
机の上で使っており、角度をつけることで机の天板による音の反射を防止することで、音の籠もり感を少なくすることができました。
インシュレーターは、この商品に類似した Kripton IS-5 を使っています。
サウンド調整
Soundcoreアプリでイコライザーを調整する画面です。
スピーカーの置き場所や周囲の環境も影響するので、この設定がすべてな環境でベストなわけではありません。
- 80Hz: 迫力を増すためにあげる
- 150Hz: ノイジーに感じたので少し下げる
- 人間の声が主となる周波数帯はほぼ変更しない(300Hzだけほんの少し下げて、1kHzはほんの少し上げている)
- 5kHz以上: 籠もり感を解消するために、結構あげる
このような方向で調整すると良いかもしれません。
動画やゲームではこの設定ですが、音楽を聞く場合は80Hzをもう少し下げて聞いていることが多いです。
ホワイトノイズ対策
Amazonのレビューでも、ホワイトノイズ(サー音)のために低評価となっている場合もあるよう。
私が購入した個体では以下の3つの条件のいずれかを満たした場合にホワイトノイズが出ます
- バッテリーが満充電の場合
- USB-Cで電源供給をしている場合
- USBの電源容量が不足している場合
対策としては、"30W以上の電源アダプターを使ってUSB-C〜USB-C接続をする" ことです。
私は、以下の電源アダプターを使ってノイズが出ないことを確認しました。
Anker PowerPort Atom III Slim
Anker Nano II 45W
以下、詳細です。
バッテリーが満充電の場合
ポータブルスピーカーとして使うならまだしも、私は据え置きに近い用途で使うので、いつもバッテリーは満充電状態です。
試してみると、内蔵しているバッテリーの容量が満充電になっていない場合はホワイトノイズが出ません。
USB-Cで電源供給をしている場合
USB-Cで電源供給をしている場合は、ホワイトノイズがでます。
USB-Cを接続せずに、バッテリー駆動をした場合にはホワイトノイズが発生しません(あってもほとんど聞こえていません)。
USBの電源容量が不足している場合
USB-A~USB-C接続で電源供給をすると、ホワイトノイズが発生します。
※ 規格上、USB-A(USB 3.x)の出力は最大でも4.5Wほどしかありません。
USB-C~USB-C接続で、USB-HUBと本スピーカーを接続するとホワイトノイズが発生します。
※ macと直結してもホワイトノイズが発生します。その際、macには電源不足である旨のメッセージがでます。
USB-C~USB-C接続で、かつ、電源アダプターが30W以上のものであればホワイトノイズが出ません。
追記 2023/12/31: USB-Cのケーブルも電源アダプターの容量に応じた30W以上の仕様である必要があります。
試していないのでわかりませんが、実は20Wとかの電源アダプターでも大丈夫なのかも。
ホワイトノイズ対策のまとめ
スピーカーを使うときだけUSB-Cの充電ケーブルを抜く、という「運用で回避」も可能です。
しかし、その場合はオートパワーオフの機能により、一定時間にわたって音声出力がないと自動で電源がオフになります。
しかも、バッテリー駆動のときはオートパワーオフを無効にできない、というおせっかい仕様。
パソコンと接続して使うときなどは、無音の状態が続く場合も多く、オートパワーオフが発動することも度々ありました。
そのため、対策としては、"30W以上の電源アダプターを使ってUSB-C〜USB-C接続をする" のが最良だと考えます。
まとめ
セッティングや調整に手間がかかり、ホワイトノイズ対策も必要なスピーカー。
これらを知らない方々が、Amazonで低評価をつけてしまうのも納得。
セールで購入できて、かつ、少しの手間ならかけられるという方なら良い品になるのではないでしょうか。