もうすぐ桜が満開になりそうです。今はまだ3分咲きくらいでしょうか。
そんななか、友人に誘われ横浜みなとみらい大ホールまでおでかけしてきました。
行ってきたのは、上松美香 アルパコンサート ~Fiesta de la Primavera~です。
アルパというのは、ハープに似た楽器です。ハープとの大きな違いは、アルパは爪を使って演奏するのでハープよりも音にメリハリがあることです。逆に言うとハープのような優しい旋律ではありません。特に南米(パラグアイ、ペルー、メキシコ)で人気のある楽器であり、奏者も現地では男性が多いとのこと。ですから、メキシコなイメージが(なんとなく)あるクラシックギターとの競演がハマります。
サブタイトルにPrimavera(春)とあるように、パンフレットも春の雰囲気が満載です。
曲目を見ると、上松美香自身や共演の藤岡仁氏による作曲が多いです。
それもそのはず、アルパは "楽譜は無く、曲は口伝えで教えられる(Wikipediaより)" とのことなので、定型的なものがあまりなく自由に作曲し演奏できるのでしょう。南米らしくていい感じですよね。
今回のコンサートは、「以前にパラグアイで行ったコンサートを日本で再演する!」という企画。14本のアルパを使ったアンサンブルが一番の盛り上がりポイントです(演奏中は当然写真NGなので演奏後の一枚)。
純粋に "上松美香の上質なアルパの音を楽しむ" という観点からすると、ソロでの演奏のほうが良いとは思います。けれども、14台のアルパの共演も壮大で魅力がありました。この公演は2部構成で、第1部はソロ(またはギターとの共演)、第2部はアンサンブルがメインでした。個人的には、ソロとアンサンブルのバランスがとれている公演で、初めてアルパを聞いた人にも感動を与えられたのではないでしょうか。
自宅のオーディオで聞くのも(くしゃみとか飲み物とか)周囲の席の人に気を遣わないのでリラックスできて良いですが、音楽としては生演奏を聴くのがやはり最高です!