概略
ウェブブラウザから "https://vscode.dev/" へアクセスするだけで、VSCodeを使えるようになってしまいました!
インストール不要で使えるため、なんとiPadやChromebookでも使えてしまう。
内容
以前、GithubからVSCodeを起動できるようになったというニュースを紹介しました。
今回は、さらにすごい事になっています。
なんと、ウェブブラウザから "https://vscode.dev/" へアクセスするだけ。
公式ブログ
パソコン
ローカルのパソコンにあるファイルでも、EdgeとChromeが持っている "File System Access API" にてアクセスが可能。
iPad
ブラウザがあればいいので、iPadのChromeからでも使えちゃいます!
iPadでショートカットキー(例: Option+Shift+↓)も普通に使える...
当たり前だけれど、Terminalなどマシンが必要となる機能は使えません。
Python
Pythonの拡張機能をインストールしたところ、"Limited Support"という表記あり。
Pylance(Pythonの言語サーバー)は注記もなく普通に動きそう。
Pythonプログラムの実行はできないので、関連する拡張機能が動かないのは当然。pipで環境へインストールするflake8やblackも、今回のブラウザ版で動作させるのは難しそう。逆に、コード補完はきちんと動きます。
まとめ
ソースコードの読み書きやmarkdownでの文書作成などなら、かなりイケてる。
単純なバグフィックスなら、別のクラウド環境(AWS CodeBuildやAzure環境など)を組み合わせれば問題なし。
本格的な開発やデバッグについては、ガチの開発環境を使うべきでしょう。
AWSのCloud9に近しい位置づけ(※)としてVSCodeを拡張し、より多くのユーザーにAzure環境を使わせる一手を打ってきたと見るべきだろうか。
※ Cloud9はEC2とセットなので、実行環境付きかどうかという点は異なる。Azure環境を使わなくとも、VSCode->Github>AWS Codeシリーズ と環境を作れそうなので、悪い囲い込み戦略ではない。
なんにせよ、開発する人にとって、開発ツール(Editor)の選択肢が増えるのはいいことですね。