効率が10倍アップする 新・知的生産術

この著者は、ウォールストリートジャーナルで「世界の最も注目すべき女性50人」にも選ばれています(2005年)。

サブタイトルの "Google化" というキーワードに惹かれて読んでみました。作者はIT機器を使いこなせるようですが、ITを使いこすことが話の骨子ではありません。Googleが行っている情報の扱い方を人間にも適用することが主題だと感じました。

Googleの情報の扱い方とは・・・

情報の入力:一般的に公開されているサイトの情報を収集
情報の整理:そこで得られた情報をGoogleアルゴリズムによって整理
情報の出力:Googleの検索システムを使うユーザにPageRankによる優先度付けをした情報を提供
人間を集積:Googleのもつ情報を使いたいと思うユーザがGoogleのページに訪れる。
広告の配信:Googleのページをよく使うユーザに広告を配信することで、スポンサーから広告収入を得る

これらを人間に適用すると・・・

情報の入力:良書をたくさん読み、他の人から体験を聞く
情報の整理:フレームワーク力を用いて、情報の整理を行う。情報整理のためには睡眠時間への投資も大事(睡眠しているときに脳内で情報が整理される)
情報の出力:本の出版、ブログへの投稿、知人との語らいの中で "整理された情報" を出力する。
人間を集積:メーリングリストセミナー、ブログコミュニティなどで人を集め、自分を情報の発信基地とする。
広告の配信:ひたすら情報をGiveし続けることによって、いつか誰かが見返りをくれる(本の印税、セミナー講演による収入、新規仕事の受注など)

そして、生活習慣を改善して健康体(主に脳)になり、上記の情報流通活動を活性化させること。

本に書かれている主題を私は上のように受け取りました。

1~3項は私の仕事の中でそれなりに実行している(実行しないと仕事にならない)ように思えますが、4~5項に限っては今今の実行は難しそう。特に情報をGiveし続ける部分。ビジネスの面では、社内セミナーは無料でやっていますけど、社外となると上司の命令もあって有料が前提となってしまいます。プライベートな面では、なんとか実現したいですねぇ。

もしかすると、生活習慣を改善することが先決なのかもしれませんが・・・実は最近ちょっと太り気味(体重+3kg)なのです。