Shure AONIC 50 USB接続の不具合

概略

Shure AONIC 50というBluetoothヘッドフォンで、USB接続に関する不具合がありました。
インターネット検索しても同じ不具合は見つからず、メーカーに送っても「仕様」とされてしまう可能性がありました。
結果としては、メーカー保証で修理してもらえたので、今回はその不具合を中心に記載します。

修理から戻ってきたAONIC50の写真。
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AONIC 50とは?

Shure製のBluetooth接続可能なヘッドフォン。
私が購入の決め手とした、特筆すべき機能は以下のとおり。

  • ノイズキャンセリングあり
  • apt-X LL対応(低遅延。ゲームもOK。)
  • USB接続では高音質な内蔵アンプを利用可能(Bluetoothを使わずに直結可。端子がUSB type-Cであるのも良い点。)

音質としては、低音控えめで中高域重視。個人的には好みの音質。
Bluetooth接続のときは、Bluetoothの送信側としてCreative BT-W3を使っています。このBT-W3をMac, iPad, PS4, SwitchのUSB端子へ挿すことで、AONIC50へ音声をBluetooth(apt-X LL)で飛ばすことができます。

USB接続の不具合とは?

USB-Cのケーブルを用いてAONIC50と端末を接続した場合に、AONIC50が認識されない場合があるという不具合。

ちなみに、USB-Cケーブルは、USB-C - USB-A でも、USB-C - USB-C であっても症状は同じ。 端末はMAC, iPadで試したが、症状は同じ。

認識されない場合を含めた手順を記載する。

①USB-Cケーブルを使って、端末とAONIC50を接続。AONIC50の電源をONにし、初回接続を成功させる。

②認識OK/NGパターン

  • OK: 電源OFF->電源ON 認識して利用可能
  • NG: 電源OFF->USBケーブル抜去->USBケーブル挿入->電源ON 認識せず利用不可能
  • NG: USBケーブル抜去->電源OFF->USBケーブル挿入->電源ON 認識せず利用不可能
  • NG: USBケーブル抜去->USBケーブル挿入 認識せず利用不可能

※ 電源ON,OFFはすべてAONIC50の操作。
※ USBケーブルを挿入する端末が抜去した端末と同じ端末でも、別の端末でもNGであることに変わりはない。
※ 一度NGパターンが出てしまうと、③の手順を実施しない限り、再認識されない。

③再認識を成功させるための手順

  • 電源OFF->USBケーブル抜去->3分以上待つ->USBケーブル挿入->電源ON: 認識して利用可能

※ 電源ON,OFFはすべてAONIC50の操作。
※ 3分未満でどれくらい短くなるか検証していないが、30秒〜1分程度では認識しないままで利用不可能
※ USBケーブルを抜去しない場合は、3分待っても認識しない。

他の問題点

ヨドバシのウェブサイトのQ&Aコーナーに、類似の事象が掲載されていました。
この事象も、私のヘッドフォンで発生していた事象。

まさき325
こちらの商品を購入した方に質問させてください。
下記の状態でのみ、ピーというような異音が端的に鳴りますが、同じような状況の方はいらっしゃいますか。
①購入後、何かしらのデバイスBluetoothペアリング設定をする。
②AONIC50の電源を落とし、Bluetoothバイス側もBuletoothをOFFにする。
③AONIC50の電源を入れると、ビープ音のような高い異音が端的に鳴る。

www.yodobashi.com

まとめ

AONIC50でUSB接続したときの認識不具合は、インターネットでも見つけられなかった事象。
同じ事象に遭遇している人が参考にしてくれたら嬉しいです。
たとえ修理しなくても、「③再認識を成功させるための手順」を実施すれば、再認識されて使えるようになります。

AONIC50は、apt-X LL(低遅延)ではモンハンもできるくらいだし、USB接続では電源残量も気にせず高音質で使えます。
現時点では、ライバルとなる製品が見つかっていないほど。
本製品は、発売当初より値段が落ち着いてきていることもあり、もっと売れてほしい。
くわえて、この領域(低遅延&高音質ワイヤレスヘッドフォン)の市場が活気づいて、さらに良い製品が出てくれることを期待したいです。