概略
テイルズオブシリーズの最新作。
トロフィーコンプリートまでやり尽くした感想をまとめます。
[追記] TGA*1 Role Playing Game of The Year 2021をゲットしました。
内容
テイルズオブシリーズは、1995年に発売されたテイルズオブファンタジアから続くRPG。
モンスターとの戦闘がコマンド式ではなくて、アクションなのが特徴的。 また、オープニングやイベントシーンをアニメ調で表現することが多い傾向にあります。
私の場合、キャラクターデザインを藤島康介が担当していたころの初期作品だけしか知らず、久しぶりのテイルズでした。
今回のテイルズオブアライズは、PlayStation 4/PlayStation 5、Xbox One/Xbox Series X/S、Microsoft Windows(Steam) でのマルチプラットフォーム。Switchを除いてほぼ網羅しています。
ゲームエンジンはUnreal Engine 4。各プラットフォームでエンジンを共通にしているはずなので、いつの日かSwitchにも移植されるかもしれないけれど、このドラクエXI Sの開発記事を見るかぎりSwitchへの移植は大変そう。
ゲームの内容はネタバレとかしないように、公式のCM動画を転載しておきます。
テイルズオブアライズ 60秒CM
購入することに決めたきっかけ
きっかけは3つ
- 2021年8月に配信された体験版をやって面白かった
- Yahooショッピングのセールで想定より安く買えた
- 絢香がカバーした「Hello, Again」の懐かしさに心打たれた
特に3つ目の "懐かしさ" は、購入にいたる大きなきっかけでしたね。 この曲は、テイルズオブシリーズが最初に出た1995年とかけて、1995年にリリースされた曲の中から選ばれたそうです。
Hello, Againが使われているテイルズの30秒CMはこちら。
テイルズオブアライズ 30秒CM
原曲はこちら。
My Little Lover 「Hello, Again 〜昔からある場所〜」
感想
良かった点
- 体験版で知ったアクション性の高いバトルは、最後まで飽きずにプレイできた
- 王道サイエンスフィクションのストーリーも、細かいところを気にしなければ楽しめる
- PS4 Pro+SSDなら、ロード時間も気にならないくらい早い(PS5だともっと早いらしい)
- メーカー(バンダイナムコ)の完全版商法/DLC(ダウンロードコンテンツ)商法は特に気にならず、課金なしでも問題なし
- ストーリークリア後〜トロフィーコンプリートまでも、そこまで厳しい条件はなくて、楽しみながらできた(条件設定が上手なのかも)
ニーアオートマタや十三機兵防衛圏とかと比べてしまうと、ストーリーの目新しさはありません。不安のない王道シナリオとして楽しみました。
シナリオが最後まで終わらなくて、DLC商法で追加シナリオ(FF15みたいな・・・)になるのではと、プレイの最中も不安視してましたが、結果、そんなことはなく安心。2010年代のバンダイナムコは、完全版商法/DLC商法で何度か炎上していました。前作のスカーレットネクサスもあわせて、近年、考え方を変化させてきているように見えます。
今回、テイルズオブアライズにおけるDLCは、
- キャラクターの衣装
- 難易度を下げる系のアイテム
- レベルを早く上げる系のアイテム
などであり、「なくてもクリアはできる」といえる、嗜好品や時短アイテムのコンテンツ。
DLCの購入欄に「!」のような注意を引くアイコンが付いていたり、野営地での帯ニュースにDLCの広告があったりはしましたが、私の個人の感覚としては許容範囲内です。
難易度設定がノーマルでも「ちょいムズ」くらいだから、人によってはDLC買わないと進められないと感じる人もいるかも。けれど、バトル中以外では、コンフィグで4段階の難易度設定がいつでも可能です。そのため、ゲームの設計としては親切だと私は思いました。
レベル上げを時短するための課金は、必要なひともいるので、550円程度なら逆に良心的かと感じるほどです。
もったいなかった点
各キャラクター固有のブーストアタック(特殊攻撃)は、モンスターの特性に応じて使うと効果が上がるので使うのだけれど、自操作で使用しなくても使えてしまう。そのため、自操作をするキャラがアルフェン/リンウェルが多くて、その他は自操作の頻度が低かった。
ストーリーもしくはバトルにおいて、各キャラを自操作したほうが効率が良いようにゲームを設計しても良かったように思う。ドラゴンクエストIV方式のようなストーリーとは言わないけれど、ロウで攻撃するとダメージ1.2倍になるモンスターとか、テュオハリムで攻撃すると躱されにくいとか、そうしたバトル特性があったら良かった。
今回、そうしたバトル特性はブーストアタックで実現するように設計されている。けれども、ブーストアタックを発動するためのゲージは、バトルの2軍(バトルに直接編成されない)メンバーのほうが時間あたりのゲージ上昇率が高い。そのため、敵の性質にあわせたキャラが2軍送りになるという逆転現象が発生していた。「撃破時BGアップ」「特殊ダウン時BGアップ」のスキルを優先して取っておいて、自操作で敵を倒していけばよかったのか? でも、苦労するボス戦のときって、「撃破時」はそのボスのクリア時だから意味ないよね。
アニメーションの部分は、全部3Dで代用してもいいんじゃないかと思うくらい、3D側の出来が良かった(褒め言葉)。オープニングの演出は燃えポイントだったので、アニメーションで良かったのかも。
PS4 Proの排熱問題は、体験版のときだけでなく製品版でも同じだった。修正されていることを期待したけど、プログラムの問題ではないのかも。過去、モンハンワールドでも同じように熱かったので、PS4自体の限界に来ているのかもしれません。PS5の抽選に当たることを期待するしかありません。
まとめ
もったいない点が少しだけありますが、総じて、プレイして良かったと感じる1本。
DLCが酷いというネットニュースを見かけたりもしましたが、適宜コンフィグ変更で難易度変えればいいだけなので、ゲーム進行に問題はなく逆に良心的とさえ言える。私の場合は、基本はハード->数回全滅して進めない場合はセカンド->ノーマルと難易度を落として、無事にクリアできました。
歴史は長いシリーズだけれど、近年、評価を落としつつあるだけに今作は期待以上のできだった。次の作品(スマホゲーを除く)にも期待できるかも?
関連
*1:The Game Awards