日本人のための「書く」全技術

日本人のための「書く」全技術【極み】

概略

日本語での文章表現に焦点を当てた実用的な本。

企画、情報収集、情報整理、執筆、遂行のプロセスを中心に、詳細に解説している。

レビュー

ChatGPTなどの生成AIがあれば日本語を自分で書く必要はない、と考える向きもある。

しかし、ChatGPTにどう指示したら効率的に結果が出るのかを理解するうえで、この本が役に立った。

情報収集のところで、人にインタビューをする観点の内容は個人的には不要であった。

ポイント

内容の質を高める

  1. 読者の役に立つ内容
  2. 独自性がある内容
  3. 意外性がある内容
  4. 信頼性がある内容
  5. 即効性が期待できる内容
  6. 読者に関係のある内容

内容の質を高めない情報

逆に「引くべき情報」の5つの候補。

これらの情報は積極的に削っていく。

  1. 読者の役に立ちそうもない情報
  2. 独自性がない情報
  3. 意外性がない情報
  4. 再現性がない情報
  5. 信ぴょう性がない情報

残すべき情報

  1. 「仮タイトル」や企画の企画内容にひもづく情報
  2. 読者に「新しい気づき」を与える情報

目次案を作成する時点で、「仮タイトル」を作っておく。

仮タイトルと関係のない内容であれば「引く」候補。

文章を短くするポイント

  1. なくても意味が通じる言葉を削る
  2. 1文を60文字以内にする
  3. ワンセンテンス・ワンメッセージにする
  4. 情報量が多い場合は、箇条書きでまとめる
1の補足

なくても意味が通じる言葉

  • 主語、指示語、形容詞、副詞、二重言葉、同じ言葉の繰り返し
  • という、〜なこと、することができる

書き出し8パターン

  1. 会話から始める
  2. 動きのあるシーンから始める
  3. 疑問を投げかける
  4. 状況、現状を説明する
  5. 格言、名言を使う
  6. 意外な事実から始める
  7. 音から始める
  8. 損得勘定に訴える

句点

  1. カギカッコの文末にはつけない
  2. 注釈の丸カッコのあとにつける
  3. 著者名、クレジットなどを表記するときは、丸カッコの前につける

「が」と「は」の使い分け

  • すでにわかっていること(既知の情報)には「は」
  • まだわかっていないこと(未知の情報)には「が」

「は」の場合: 伝えたい情報は「は」のあと。
「が」の場合: 伝えたい情報は「が」の前。

推敲するときのチェック項目

  1. 書かれている内容に間違いがないか、論理が破綻していないかを点検する
  2. 文字を削って、1文を短くする
  3. 開業や空白行で余白をつくる
  4. 誤字・脱字をなくす(とくに固有名詞には注意)
  5. 句読点を適切に打つ
  6. 漢字、ひらがなの比率を適正にする(漢字対ひらがなの適正比率は2~3割対7~8割)
  7. 表記を統一する
  8. 用語を統一する
  9. 不快感をともなう表現、差別語を避ける
  10. 主語と述語の関係を見直す
  11. 重複表現を避ける

新聞の一面コラムの書き写し

朝日新聞の「天声人語」などのこと。

おすすめな4つの理由

  1. 500~700文字と短く、短時間で写せる
  2. 時事問題のとらえ方がわかる
  3. 読み物として楽しめる
  4. 文章の構成力養成になる

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